お正月の室内遊びは、座ったままできて、年齢に関係なく笑えるものを選べば外しません。いちばんのおすすめは福笑いと坊主めくりです。どちらもルールが短く勝ち負けが運や笑いで決まるので、小さな子からお年寄りまで同じ場で楽しめます。
子どもと大人がまざるならかるた(大人は「手をひざに置いてから取る」ハンデつき)、数がかぞえられる子がいるならすごろくも向いています。すごろくは大きな紙にマスを描いて、「好きなおせちを言う」「おじいちゃんとハイタッチ」などのお題を家族で書きこむと、その家だけのすごろくになります。道具なしでできるゲームや、部屋の中で遊ぶときの注意もこのあとまとめています。
家の中でできる昔ながらのお正月遊び8選
まずは定番からです。お正月遊びの多くは、もともと家の中で遊ばれてきたもの。道具がなくても、紙とペンで手作りできるものもあります。

福笑い|目かくしで顔を作って、みんなで大笑い
目かくしをした人が、輪かくだけの顔に、まゆ・目・鼻・口のパーツを置いていく遊びです。できあがった顔がおかしくて、見ている人まで笑ってしまいます。
「笑う門には福来る」にちなんだ遊びといわれ、江戸時代の後期ごろから遊ばれるようになり、明治時代にお正月遊びとして定着したそうです。勝ち負けがないので、だれでも気楽に参加できます。
- 用意するもの:顔の台紙、パーツ(画用紙を切って作れる)、目かくし用のタオル
- 向いている場面:小さな子からお年寄りまで、家族・親戚みんなで
- 盛り上がるコツ:まわりの人が「右!」「もっと上!」と声で教えてOKにする
2027年は未(ひつじ)年です。ひつじの顔の輪かくを描いて、目・鼻・口・耳を画用紙で作れば、干支の福笑いのできあがり。子どもと一緒にパーツを作る時間も、立派なお正月遊びになります。
かるた|読み手は大人、取るのは子ども
読み手が読み札を読み、それに合う取り札を早く取った人が勝ち。ひらがなが読めない子でも、絵で探せるかるたなら一緒に遊べます。
- 用意するもの:かるた(いろはかるた・キャラクターかるたなど)。お年寄りがいるなら百人一首も
- 向いている場面:子どもと大人がまざる集まり
- 盛り上がるコツ:大人は「手をひざに置いてから取る」などハンデをつける
坊主めくり|和歌を知らなくても本気になれる運の勝負
百人一首の絵札だけで遊べる、運だけの勝負です。和歌を覚えていなくても、ルールはすぐにわかります。
- 百人一首の絵札を裏向きにして、山にする
- 順番に1枚ずつめくる
- 男の人(殿)の札は、自分の手もとに置く
- お坊さん(坊主)の札が出たら、手もとの札をぜんぶ場に出す
- 女の人(姫)の札が出たら、場に出ている札をぜんぶもらう
- 山がなくなったとき、札をいちばん多く持っている人の勝ち
蝉丸(せみまる)の札をどうあつかうかなど、家ごとのルールがあるのも坊主めくりの面白いところ。始める前に「うちのルール」を決めておくと、途中でもめずにすみます。
すごろく|サイコロをふるだけ、大人も子どもも同じ条件
サイコロをふって、出た目の数だけ進んでゴールを目指す遊びです。運で決まるので、大人と子どもが手かげんなしで勝負できます。
市販のすごろくがなくても、大きな紙にマスを描けば手作りできます。マスに「好きなおせちを言う」「1回休み」「おじいちゃんとハイタッチ」などを書いておくと、その家だけのすごろくになりますよ。
- 用意するもの:すごろく(手作りなら大きな紙・ペン・サイコロ・コマ)
- 向いている場面:数がかぞえられる子どもから大人まで
- 盛り上がるコツ:マスのお題を、家族が1つずつ書きこむ
こま回し|部屋の中なら指でひねるこまを
こまには、ひもを巻いて投げる「投げごま」と、指でひねって回す「ひねりごま」があります。部屋の中なら、床や家具を傷つけにくいひねりごまが安心です。
投げごまをするなら、まわりに人や割れものがないことを確かめてから。だれのこまがいちばん長く回るか、それを競うだけでも十分に盛り上がります。
- 用意するもの:こま(ひねりごま・投げごま)
- 向いている場面:ひねりごまは小さな子から、投げごまは小学生から大人
- 盛り上がるコツ:「せーの」で同時に回して、最後まで回っていた人の勝ち
けん玉|1人で練習しても、技を見せ合っても
玉を皿に乗せたり、けん先にさしたりする遊びです。まずは、いちばん大きい「大皿」に乗せるところから始めるのが定番です。
けん玉が得意な大人がいたら、先生役をお願いしてみましょう。「大皿に10回乗ったら合格」のように目標を決めると、子どもも続けやすくなります。
- 用意するもの:けん玉
- 向いている場面:小学生から大人まで
- 盛り上がるコツ:ひざを軽く曲げて、体全体でやわらかく玉を受けるのがポイント
お手玉|おばあちゃんが先生になれる遊び
小さな布の袋を投げて、受けて、つないでいく遊びです。「あんたがたどこさ」などのお手玉歌に合わせると、リズムがとれて続けやすくなります。
お手玉歌を知っているおじいちゃん・おばあちゃんがいれば、そのまま先生になってもらいましょう。孫に教える場面が、自然に生まれます。
- 用意するもの:お手玉(布と小豆などで手作りもできる)
- 向いている場面:祖父母と孫が一緒にすごす時間
- 盛り上がるコツ:最初は1つを投げて受けるだけ。なれたら2つ、3つとふやす
風船羽根つき|部屋の中では羽根のかわりに風船で
羽根つきは、本来は羽子板で羽根をつき合う外の遊び。部屋の中なら、羽根のかわりに風船を使いましょう。ゆっくり落ちてくるので、小さな子でも打ち返せます。
羽子板は、うちわや厚紙で作れます。1人で何回続くかを数える「あげ羽根(つき羽根)」と、2人で打ち合う「追い羽根」、どちらでも遊べますよ。
- 用意するもの:風船、うちわや厚紙で作った羽子板
- 向いている場面:小さな子から大人まで、体を動かしたいとき
- 盛り上がるコツ:落とした人は、墨のかわりにほっぺにシールをはる
ぺ原人昔ながらの遊びは、おじいちゃん・おばあちゃんがいちばんくわしいんだよね。子どもに教える役をお願いすると、親戚の集まりがぐっとなごやかになるよ。
道具なし・家にあるものでできるお正月の室内ゲーム
昔遊びの道具がない家でも大丈夫です。紙1枚や、体ひとつでできる遊びもあります。
紙ずもう(トントンずもう)
紙を半分に折って力士の形に切り、箱のふたで作った土俵にのせます。2人で箱のはしを指でトントンたたき、先にたおれたり、土俵から出たりした方の負け。力士を作るところから、もう遊びは始まっています。
お正月ジェスチャーゲーム
お題を、声を出さずに体だけで表して、ほかの人が当てます。「鏡もち」「初もうで」「おせちのエビ」など、お正月のお題にすると季節らしさが出ますよね。字が読めない子は、大人とペアになればお題を耳打ちで伝えられます。
家の中の宝探し
家の中にお菓子や小さなおもちゃをかくして、子どもに探してもらう遊びです。祖父母の家でやれば、ふだん入らない部屋の探検にもなります。ヒントのカードを順番にたどる形にすると、小学生も夢中になりますよ。
小さな子がいるときは、口に入る大きさのものはかくさないようにしましょう。
お正月しりとり・連想ゲーム
道具ゼロで、こたつに入ったままできます。「お正月に関係する言葉だけ」「3文字の言葉だけ」など、しばりをつけると大人も考えこみます。食事のあとの、まったりした時間にちょうどいい遊びです。
ぺ原人道具がなくても、こたつを囲めばそこが宴の会場じゃ!紙ずもうの力士づくりから始めれば、子どもも大人も夢中になるっぺ。
天気がよければ、凧あげや初もうでなど、外へ出かけるのも楽しいですよね。お出かけのアイデアは、別の記事にまとめています。
くわしくはこちら:お正月に遊びに行くなら?家族で出かけるアイデア
年れい・人数で選ぶ、お正月の室内遊びの早見表
12こもあると、どれから始めるか迷いますよね。いちばん年下の子と、集まった人数で選ぶと決めやすくなります。

年れい別のおすすめ
| 年れい | 向いている遊び | ポイント |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | 風船羽根つき(大人が打ち返す)、大きなおもちゃの宝探し | かならず大人と一緒に。小さな部品は手の届かない所へ |
| 3〜5歳 | 福笑い、絵で探すかるた、すごろく、ひねりごま、ジェスチャー(大人とペア) | 勝ち負けより「できた!」を大事に |
| 小学生 | 坊主めくり、投げごま、けん玉、ヒントつき宝探し、紙ずもう | 大人と本気で勝負できる遊びが楽しい年ごろ |
| 大人・お年寄り | 百人一首、お手玉、坊主めくり、しばりつきしりとり | 教える役になると、子どもとの会話がふえる |
集まり方・人数別のおすすめ
| 集まり方 | 向いている遊び |
|---|---|
| 家族だけ(3〜5人) | すごろく、福笑い、紙ずもう、けん玉の技くらべ |
| 親戚が集まる(6人以上) | 坊主めくり、かるた、チーム対抗のジェスチャーゲーム |
| 年れい差が大きい | 福笑い、坊主めくり、すごろく(運で決まるので手かげん不要) |
| 部屋がせまい | 坊主めくり、かるた、福笑い、紙ずもう、しりとり |
迷ったら、まずは運で勝ち負けが決まる遊びからがおすすめです。坊主めくりやすごろくなら、子どもが大人に勝つこともめずらしくありません。場があたたまったら、かるたやけん玉のような腕前の勝負に移るとスムーズです。
部屋の中でお正月遊びをするときの安全の注意
家の中は安全そうに見えて、人が多いお正月はいつもと様子がちがいます。遊ぶ前に、次のことだけ確かめておきましょう。
- 誤えん:福笑いのパーツ、お手玉の中身、こまの小さな部品は、小さな子の口に入ることがあります。トイレットペーパーの芯を通る大きさのものは、口に入るものと考えて、遊び終わったらすぐ片づけましょう
- 風船:割れた風船のかけらは、口に入るとあぶないので、すぐに拾ってすてます
- 転倒:風船羽根つきや宝探しの前に、床のおもちゃや、こたつ・ストーブのコードを片づけます
- こま・けん玉:まわりに人がいないこと、テレビや窓・ガラス戸からはなれていることを確かめます
- 食べもの:おもちやお菓子を食べるときは座って。食べながら走り回らないようにします
ぺ原人わかる、盛り上がってくると、まわりが見えなくなるんだよね…。遊ぶ前に、床の上と子どもの手が届くところだけは、さっと見ておこう。
お年寄りと一緒に体を動かすときも、無理はしないで大丈夫です。風船羽根つきなら、座ったまま打ち返すだけでも十分に楽しめます。
ついでに盛り上げるなら、スマホでできるゲームも
昔遊びでひと盛り上がりしたあと、「もう少し何かしたいね」となることもありますよね。そんなときは、スマホを使う遊びもあります。ぺげは、スマホのブラウザだけで遊べるパーティーゲーム集。アプリのインストールも会員登録もいらず、無料で遊べます。
1人1台のスマホを使うので、スマホを持っている人どうしで遊ぶのが基本です。小さな子は、大人とチームを組んで一緒に画面を見れば参加できます。部屋を作る人が合言葉を出し、ほかの人は合言葉か、LINEなどで送る招待リンクから入ります。帰省できなかった家族とも、ビデオ通話をつなげば一緒に遊べますよ。

イコラ|おじいちゃんはどっちに入れる?を読み合う
お題とAが出て、親はAと同じくらい票が入りそうなBを書きます。みんながAかBに投票し、ちょうど半々に割れたら「イコラ!」。お菓子やマンガなどのふつうのお題で遊べるので、年れい差のある親戚が「おばあちゃんならこっちかな」と読み合うのが楽しいゲームです。
トカロン|親戚の昔話がそのままゲームになる
親がお題にそって60秒、思い出話をします。ほかの人は「最初に出そうな言葉」を選んで待ち、その言葉が出たら「ロン」。聞く側は文字を書かないので、入力が苦手な人も参加しやすく、麻雀を知らなくても遊べます。おじいちゃんの昔話が、みんなで耳をすます時間に変わりますよ。
クロティア|家族のウソを、質問で見抜く
親が自分の本当の答えを書くと、親のスマホにだけニセモノの答えが3つ届きます。親はホンモノかニセモノを1つ出し、ほかの人は口で質問して見抜きます。無料のファミリーモードは家族向けの無難なお題なので、お正月の集まりでも安心して遊べます。
ぺ原人昔遊びで場があたたまったところに、スマホのゲームをひとつはさむと、親戚の会話がもう一段盛り上がるっぺ!
あわせて読みたい:子どもからお年寄りまで、家族・親戚みんなで遊べるお正月ゲーム
お正月の室内遊びでよくある質問
お正月遊びは、いつまでするもの?
きまりはありませんが、お正月飾りを出しておく「松の内」のあいだに遊ぶ家が多いようです。松の内の終わりは地域によってちがい、1月7日のところも、1月15日のところもあります。保育園や学校では、1月中にお正月遊びをすることもあります。
せまい部屋でもできるお正月遊びは?
座ったままできる遊びが向いています。坊主めくり、福笑い、紙ずもう、しりとりなら、こたつやテーブルのまわりだけで遊べます。かるたは札を広げる場所が必要なので、札の枚数をへらして遊ぶとせまい部屋でもできます。
何歳からお正月遊びを楽しめる?
遊びによってちがいます。0〜2歳くらいなら、大人と一緒に風船にふれたり、福笑いのできあがりを見て笑ったりするだけでも十分です。ルールのある遊びは、すごろくや絵で探すかるたのように、大人がそばで手伝えるものから始めると安心です。
福笑いのパーツは、どうやって作る?
画用紙に顔の輪かくを大きく描き、まゆ・目・鼻・口を別の紙に描いて切りぬけばできあがりです。パーツを厚紙にはっておくと、目かくしをしても持ちやすくなります。家族の似顔絵や、干支のひつじの顔で作ると、ぐっと盛り上がります。
大人だけになったら、何をして遊べばいい?
坊主めくりは、大人どうしでも意外なほど熱くなります。本格的に遊ぶなら、百人一首でかるたをしてみるのも手です。スマホを持っている人が集まっているなら、話しながら遊べるスマホのゲームも気軽に始められます。
まとめ:お正月の室内遊びは「みんなで笑える」が一番
まとめ
- お正月の室内遊びは、座ったままでき、年れいに関係なく笑えるものを選ぶ
- 福笑い・かるた・坊主めくり・すごろくなどの昔遊びは、家の中でそのまま遊べる
- 道具がなければ、紙ずもう・ジェスチャー・宝探し・しりとりで十分楽しめる
- 迷ったら運で決まる遊びから。腕前の勝負はあとにする
- 小さな部品・風船のかけら・床のコードは、遊ぶ前と後にかならず確認する
お正月は、ふだんなかなか会えない家族や親戚が、同じ部屋にそろう貴重な時間です。特別な道具がなくても、紙とペンとちょっとしたルールがあれば、笑い声はちゃんと生まれます。
まずはひとつ、気になった遊びから始めてみてください。おじいちゃん・おばあちゃんに「昔はどうやって遊んでたの?」と聞くだけでも、きっと会話がはずみますよ。
あわせて読みたい:子どもからお年寄りまで、家族・親戚みんなで遊べるお正月ゲーム
ぺ原人こたつを囲んで、みんなで笑えたらそれで大成功だよ。今度のお正月、いちばん笑った人が今年の福の人だね。





