高齢者施設の新年会は、座ったまま参加できるレク1つと職員が見せる出し物1つの2本立てにすると、まず失敗しません。「参加する時間」と「見て笑う時間」を交互に置くと、体力に差がある利用者さんどうしでも最後まで楽しめます。
- 開会:施設長か職員代表が、短く新年のあいさつ
- 乾杯:お茶やジュースで(とろみや形態はふだんに合わせる)
- レク:おみくじ体操や、みんなで作る大きな福笑いなど
- 職員の出し物:獅子舞・踊りなど。手拍子や声で参加してもらう
- お茶とお正月らしいおやつ
- しめ:今年の抱負や書き初めを持って記念写真
長さはふだんのレクと同じくらいにして、途中でトイレと水分補給の休けいをはさみましょう。お餅の誤えんや転倒を防ぐチェックリストも、後半にまとめています。
高齢者施設の新年会は「レク+職員の出し物」の2本立てが基本
高齢者施設の新年会(老人施設の新年会)は、利用者さんが参加するレクと、職員が見せる出し物を組み合わせるのが定番です。全部を参加型にすると疲れてしまいますし、全部を見るだけにすると退屈しやすいからです。
「参加する時間」と「見て笑う時間」を交互に置く。これだけで、体力に差がある利用者さんどうしでも、無理なく最後まで楽しめます。
| 順番 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 開会 | 施設長か職員代表の新年のあいさつ | 短く。「今年もよろしくお願いします」とひとこと |
| 2. 乾杯 | お茶やジュースで乾杯 | 飲み物は、ふだんのとろみや形態に合わせる |
| 3. レク | おみくじ・福笑いなど | 全員が座ったまま参加できるもの |
| 4. 職員の出し物 | 獅子舞・踊りなど | 手拍子や声で参加してもらう |
| 5. お茶とおやつ | お正月らしいおやつ | 食事形態に合わせる(後半でくわしく) |
| 6. しめ・記念写真 | 今年の抱負や書き初めを持って撮影 | ご家族へのおたよりにも使える |
全体の長さは、ふだんのレクの時間と同じくらいにおさめるのが目安です。途中で、トイレと水分補給の休けいをはさんでおくと安心ですよ。
また、施設のレクはもともと自由参加です。体調や気分がすぐれない方には無理にすすめず、「見ているだけでも参加」という空気を作っておきましょう。
ぺ原人全部の時間を盛り上げなくて大丈夫だよ。にぎやかな時間と、ひと息つく時間が交互にあると、利用者さんも疲れにくいんだよね。
座ったまま楽しめる新年会のレク6選(高齢者向けレクリエーション)
ここでは、デイサービスの新年会でも、老人ホームの新年会でも使えるレクを集めました。どれも座ったまま参加できるので、車いすの方もいっしょに楽しめます。
1. 室内初詣とおみくじ体操
外出がむずかしい方のために、ホールに手作りの鳥居やおさい銭箱を置いて、初詣の気分を味わってもらいます。おみくじには「大吉」などと一緒に、「グーパーを10回」「座ったまま足ぶみ」といった体操を書いておき、引いた人の体操をみんなでやります。
- 用意するもの:段ボールの鳥居、おさい銭箱、手作りのおみくじ
- 向いている場面:新年会のはじめの準備運動に
- 盛り上がるコツ:体操は座ってできるものだけ。「凶」は入れず、全部「吉」以上にしておく
2. みんなで作る大きな福笑い
模造紙に大きな顔の輪郭を描き、目・鼻・口のパーツを順番に置いたり、投げたりして顔を完成させます。1人が目かくしをするいつもの福笑いとちがい、見ている人も「右、右!」と声で参加できるのがいいところです。
- 用意するもの:模造紙、厚紙で作った大きめのパーツ
- 向いている場面:人数の多いホールでの新年会
- 盛り上がるコツ:投げる場所を決め、立ち上がらずに届く距離にする。できた顔に名前をつけると笑いが起きる
3. なつかしの歌かるた
取り札に曲名を大きく書いておき、職員が歌い出したら、その曲の札を取ります。歌うことは口の体操にもなるので、お正月の口ならしにぴったりです。
- 用意するもの:曲名を書いた札、音源(歌がにがてな職員でも流せばOK)
- 向いている場面:歌が好きな方の多いフロア
- 盛り上がるコツ:昭和の歌謡曲や童謡・唱歌から選ぶ。札を取ったあと、みんなで1番を歌う
4. お正月クイズ(三択・〇×)
「おせちを重箱に詰めるのはなぜ?」「元日の朝に飲む縁起物のお酒は?」など、お正月にまつわる問題を出します。〇×の札をあげるだけなので、声が出にくい方も参加しやすいレクです。
- 用意するもの:問題、〇×の札(うちわに貼ると持ちやすい)
- 向いている場面:脳トレもかねたいとき
- 盛り上がるコツ:答えのあとに「みなさんの家ではどうでした?」と聞くと、思い出話が広がる
5. 書き初めで今年の抱負
筆ペンや太いマーカーで、今年の抱負や好きな一文字を書きます。書き初めにきまった形はないので、字ではなく絵でもかまいません。手が止まる方には「どんな年にしたいですか?」と聞くと、書きやすくなりますよ。
- 用意するもの:半紙か色紙、筆ペン、汚れ防止の新聞紙
- 向いている場面:落ち着いて楽しみたいフロア
- 盛り上がるコツ:書いた作品を壁にはって、そのまま新年会の飾りにする
6. 年賀状リレー
音楽に合わせて、画用紙で作った大きな年賀状をとなりの人へ回します。曲が止まったときに持っていた人が、裏に書いた質問(「お正月によく食べたものは?」など)に答えるレクです。
- 用意するもの:質問を書いた大きな年賀状、音源
- 向いている場面:利用者さんどうしの会話を増やしたいとき
- 盛り上がるコツ:答えにくい方には選択肢を出す。手渡しがむずかしい方は職員が手伝う
6つのレクを、体の動きと準備の手間でくらべると、次のようになります。
| レク | 体の動き | 準備の手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| おみくじ体操 | 多い | ふつう | 体を動かしたい人 |
| 大きな福笑い | ふつう | ふつう | 大人数でにぎやかに |
| 歌かるた | 少ない | かんたん | 歌が好きな人 |
| お正月クイズ | 少ない | かんたん | 声が出にくい人も |
| 書き初め | 少ない | かんたん | 静かに楽しみたい人 |
| 年賀状リレー | ふつう | かんたん | 話すのが好きな人 |
ぺ原人迷ったら、おみくじ体操ではじめるのがおすすめだよ。大吉が出たら、それだけで拍手が起きるっぺ!

職員の出し物4選(高齢者向けの新年会の余興)
老人ホームの新年会の出し物は、職員が見せて、利用者さんが手拍子や声で参加できるものが盛り上がります。年末年始は忙しいので、ここでは練習が少なくてすむものを中心にえらびました。デイサービスの新年会の出し物にも、そのまま使えます。
1. 獅子舞(かまれて縁起かつぎ)
お正月の出し物の代表です。獅子頭は段ボールや紙皿で、胴は唐草もようの布やふろしきで手作りできます。獅子に頭をかまれると、その年を元気に過ごせると言われているので、1人ずつ「かんでもらう」と全員が参加できます。
- 用意するもの:手作りの獅子頭、布、お囃子の音源
- 人数:2人(頭と後ろ)
- 盛り上がるコツ:急に近づくとおどろく方もいるので、前から声をかけてゆっくり近づく
2. なつかしの曲で踊る(ひょっとこ・おかめの仮装)
「ドリフ音頭」や「学園天国」など、利用者さんが知っている曲で職員が踊ります。ひょっとこやおかめのお面をつければ、一気にお正月らしい縁起物の雰囲気になります。
- 用意するもの:お面、はっぴ、音源
- 人数:3人くらいから
- 盛り上がるコツ:座ったままできるかんたんな振りを1つ入れて、「いっしょに!」と声をかける
3. 鈴やハンドベルでいっしょに合奏
職員がハンドベルや鍵盤ハーモニカで「お正月」などの唱歌を演奏し、利用者さんには鈴を配って一緒に鳴らしてもらいます。聞くだけでなく音を出せるので、参加している実感が持てる出し物です。
- 用意するもの:ハンドベルや鍵盤ハーモニカ、鈴
- 人数:2〜4人
- 盛り上がるコツ:演奏がにがてな職員は、歌のリードと鈴の配り役にまわれば十分
4. 箱から出てくるかんたんマジック
空っぽに見せた箱から、紅白の旗や鏡もちの飾りを次々に出します。「せーの、あけましておめでとう!」とみんなで声をかけたら出てくる流れにすると、声で参加してもらえます。
- 用意するもの:二重底の箱、出すもの
- 人数:1〜2人
- 盛り上がるコツ:最後に、ひつじのぬいぐるみを出すと、未年らしいオチになる
職員だけで準備するのがむずかしい年は、外から演者さんに来てもらう方法もあります。
くわしくはこちら:新年会に芸人さんを呼ぶときの流れ
ぺ原人上手に見せなくていいんだよ。職員さんが本気で楽しんでいる姿が、いちばんの出し物なんだよね。
2027年は未年(ひつじ年)。干支にちなんだ演出アイデア
2027年の干支は未(ひつじ)です。レクや出し物に「ひつじ」を少し入れるだけで、今年ならではの新年会になります。
- 年男・年女の紹介:未年生まれの方(1931年=昭和6年、1943年=昭和18年生まれなど)を紹介して、みんなで拍手を送る
- ひつじの飾り作り:12月のレクで、紙皿と綿でひつじを作っておき、新年会の会場に飾る
- 干支クイズ:「十二支で、ひつじの前の干支は?」など、お正月クイズに1〜2問まぜる
- 書き初めのお手本に「未」:何を書くか迷う方への、ひとつの案として用意しておく
とくに年男・年女の紹介は、準備がほとんどいらないのに、ご本人がとてもうれしそうな顔をしてくれる演出です。記念写真のときに、ひつじの飾りを持ってもらうのもいいですね。

新年会を安全に楽しむために:お餅の誤えんと転倒のチェックリスト
お正月の行事でいちばん気をつけたいのが、お餅による窒息です。消費者庁によると、高齢者の不慮の事故による死亡では、誤えんなどによる窒息が「転倒・転落・墜落」に次いで多く、お正月はお餅による事故に注意するようよびかけています。
また、東京消防庁のまとめでは、高齢者が日常生活の事故で救急搬送される原因は「ころぶ」がもっとも多く、8割以上をしめています。新年会はいつもと会場の配置が変わるので、ふだん以上に足元に気を配りましょう。
| 気をつけること | チェックする内容 |
|---|---|
| お餅・おやつ | 一人ひとりの食事形態に合わせる。出すなら小さく切り、先にお茶や汁物でのどをうるおしてから、よくかんで食べてもらう |
| 見守り | 食べている間は職員が近くにつく。出し物の最中におやつを出さない |
| 会場の配置 | コードや小道具を通路に置かない。車いすが通れる幅をあけておく |
| レクの動き | 立ち上がらなくてもできる内容にする。投げるものは軽くてやわらかい素材に |
| 体調 | 途中で休けいと水分補給をはさむ。疲れが見えたら無理に参加をすすめない |
お餅を出すかどうか、どんな形で出すかは、看護師や栄養士と事前に相談して決めておくと安心です。お餅の代わりに、やわらかいお団子風のおやつや、ぜんざいの汁だけを楽しんでもらう施設もあります。
ぺ原人盛り上がっているときほど、食べている人から目がはなれやすいんだよね…。おやつの時間は、出し物を止めて見守りに集中しよう。
新年会の準備はいつから?12月からの流れと役割分担
高齢者向けの新年会の出し物やレクは、12月に入ったら動きはじめると余裕を持てます。年末はクリスマス会や大掃除も重なるので、早めに担当を決めておきましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 12月はじめ | 日にちと内容を決める。司会・レク・出し物・見守りの担当を分ける |
| 12月なかば | ひつじの飾りや門松を、ふだんのレクで利用者さんと作る |
| 12月の終わり | 獅子頭やおみくじなどの小道具、音源を用意する。出し物を1回通して練習 |
| 新年会の前日 | 会場の配置、おやつの食事形態、参加する方の体調を確認する |
| 当日 | はじまる前にトイレの声かけ。終わったら記念写真 |
飾りを利用者さんと一緒に作っておくと、「自分たちで作った会場」になり、当日の楽しみも増えます。準備の時間そのものが、ひとつのレクになるわけです。
ついでに盛り上げるなら:職員どうしの新年会にはスマホゲーム
利用者さんとの新年会を終えたら、今度は職員どうしでおつかれさまの新年会、という施設も多いですよね。シフトがばらばらで、ふだんゆっくり話せない人どうしが集まる場です。
そんなときは、スマホのブラウザだけで遊べるパーティーゲーム集のぺげが便利です。アプリのインストールも会員登録もいらず、無料で遊べます。1人1台のスマホを使うので、利用者さん向けではなく、職員どうしの新年会で使ってみてください。ビデオ通話をつなげば、当日来られない人もいっしょに遊べます。

職場の新年会なので、遊ぶのは無料のふつうのモードで十分です。罰ゲームをつけるなら、みんなで決めて、お酒を無理に飲ませない形にしましょう。
イコラ:職場でも気まずくならない投票ゲーム
お題に対して、票がちょうど半々に割れそうな2択を作るゲームです。ふつうのお題は有名人やお菓子など身近なものなので、職場の人どうしでも気をつかわずに遊べます。
風来:文字を打たずに投票するだけ
「一番〇〇しそうなのは誰?」に、こっそり投票するゲームです。文字入力がいらないので、スマホの操作がにがてな人や、話すのが得意でない人も参加しやすいのがいいところです。
トカロン:大人数の職員新年会でも回る
親がお題で思い出話をして、ほかの人は最初に出そうな言葉を予想して待つゲームです。12人まで遊べて、聞く側は文字を書かないので、フロアをまたいだ大人数の新年会にも向いています。
スマホを使わないなら、ジェスチャーで言葉を当てるゲームや、しりとりも道具なしで楽しめます。メンバーや場所に合わせて、使い分けてみてください。
ぺ原人利用者さんの新年会をやりきったら、次は職員さんの番だよ。宴じゃ!
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高齢者施設の新年会でよくある質問
新年会はいつごろ開くのがいい?
お正月気分が残っている1月の上旬から中旬に開く施設が多いです。ただし年明けは職員の休みも重なるので、人手がそろう日をえらぶのがいちばん大切です。松の内(お正月飾りを飾っておく期間)は地域によってちがうので、飾りを片づける時期とあわせて決めると自然です。
デイサービスと老人ホームで、内容は変えたほうがいい?
デイサービスは曜日によって利用者さんが変わるので、同じ内容を数日に分けて行うと、全員が新年会を楽しめます。老人ホームは介護度の差が大きいことがあるので、レクを2つ用意して、体の状態に合わせてグループを分けるとやりやすくなります。
出し物の練習時間がほとんどとれないときは?
鈴の合奏や、箱から出てくるマジックのように、少人数・短い練習でできるものをえらびましょう。歌かるたのように、職員が進行するだけのレクを「出し物」の代わりにしてもかまいません。1回だけ通し練習をしておけば、当日あわてずにすみます。
近くの保育園の子どもたちと交流したいときは?
子どもたちに歌やお正月遊びを披露してもらう交流は、利用者さんにとても喜ばれます。保育園側の準備や流れについては、別の記事にまとめています。
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お金をかけずに会場をお正月らしくするには?
折り紙の門松や鏡もち、紙皿のひつじなどを、12月のレクで利用者さんと作るのがおすすめです。紅白の画用紙で壁に帯を作るだけでも、会場がぱっとお正月らしくなります。書き初めの作品をはれば、それもそのまま飾りになります。
まとめ:座ったまま参加できるレクと、職員の出し物で新しい年をお祝いしよう
まとめ
- 高齢者施設の新年会は「座ったままのレク」と「職員の出し物」の2本立てが基本
- 迷ったら、おみくじ体操や大きな福笑いなど、なつかしい定番をえらぶ
- 2027年は未年。年男・年女の紹介やひつじの飾りで、今年らしさを出す
- お餅は食事形態に合わせ、小さく切る・のどをうるおす・よくかむを守る
- 準備は12月から。飾り作りを利用者さんとのレクにすると一石二鳥
新年会は、利用者さんにとって「今年もここで元気に過ごそう」と思えるきっかけになる行事です。準備に完璧を目指さなくても、職員が笑顔で楽しんでいれば、その空気はちゃんと伝わります。
この記事のレクと出し物から、気になるものを1つずつえらぶところからはじめてみてください。
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ぺ原人みんなの笑顔で、いい一年のスタートを切ろう。準備おつかれさまだっぺ!





